どんな会社か
1923年に古河電気工業とドイツのシーメンス社の提携により設立された、100年以上の歴史を持つ重電メーカーです。社名の「富士」は、古河の「ふ」とシーメンスの「し」を組み合わせた言葉に由来しています。創業以来、エネルギーや環境に関する技術を核として、日本の産業や社会インフラを裏方として支え続けてきました。
主な事業・製品
発電所向けの設備から、工場の自動化システム、身近な自動販売機まで幅広い製品を手掛けています。なかでも、電気の供給や変換を効率的に行う「パワー半導体」や、停電時に電気を守る無停電電源装置(UPS)、変圧器などの電力設備が主力です。近年は、これらの機器を組み合わせてエネルギーを最適に管理する事業に注力しています。
業界での立ち位置・強み
日本を代表する重電・産業エレクトロニクス企業の一つであり、特に電気を無駄なく制御するパワー半導体の分野では世界的に高いシェアを誇ります。また、電気を安定して届ける「電力」の技術と、機器が発する熱を抑える「冷却」の技術を1社で併せ持つ点が大きな強みです。開発から製造までの一貫体制を築いており、インフラを支える高い信頼性を維持しています。
注目されるテーマ・材料
人工知能(AI)の普及に伴い、膨大な電力を消費し熱を発するデータセンター向けのインフラ整備が大きなテーマとなっています。同社は2026年にデータセンター向けの新しい水冷システム「エジェクタ冷却機」を発売し、AIサーバーの冷却需要を取り込む動きを見せています。また、電気自動車(EV)向けの次世代パワー半導体や、港湾設備の脱炭素化など、環境負荷を減らすGX(グリーン・トランスフォーメーション)関連でも関心を集めやすい企業です。