どんな会社か
フジクラは1885年に創業した老舗メーカーで、住友電気工業、古河電気工業と並ぶ「電線御三家」の一角です。長らく日本の産業インフラを支えてきた電線メーカーですが、近年は事業の選択と集中を進め、光通信やデータセンター向け製品に注力しています。現在では、次世代の通信インフラを根底から支えるグローバル企業として存在感を高めています。
主な事業・製品
主力は情報通信事業で、光ファイバーケーブルや、光ファイバー同士をつなぐ「光ファイバー融着接続機」を製造しています。また、エレクトロニクス事業ではスマートフォンやPC向けのフレキシブルプリント基板(FPC)や、電子機器の熱を逃がす放熱部品などを手掛けています。さらに、自動車の神経とも言える配線部品「ワイヤーハーネス」なども展開し、幅広い産業に製品を供給しています。
業界での立ち位置・強み
光ファイバー融着接続機の分野では世界トップシェアを誇り、事実上の世界標準(デファクトスタンダード)として広く普及しています。また、独自の技術を用いた「超多心・細径高密度光ファイバーケーブル」は、限られたスペースに大量のケーブルを敷設できるのが大きな強みです。これにより、データセンター構築時の省スペース化や作業効率の向上に貢献しており、海外の大手IT企業からも高く評価されています。
注目されるテーマ・材料
近年、株式市場では「生成AI」や「データセンター」の関連銘柄として強い注目を集めています。生成AIの普及に伴い、膨大なデータを処理するためのデータセンター建設が世界中で急増しており、同社の光ファイバー製品の需要が拡大しているためです。AI社会を裏側で支える「物理インフラのキープレイヤー」として、今後の業績拡大や海外展開の動向が材料視されやすい環境にあります。