どんな会社か
日本精蝋(にほんせいろう)は、1929年に創業した国内唯一の石油系ワックス専業メーカーです。伊藤忠商事と資本業務提携を結んでおり、長年にわたり日本の産業を素材の面から支えてきた老舗企業です。山口県にある工場を拠点に、原料の調達から精製、加工までを一貫して行っています。
主な事業・製品
石油精製の過程で得られる「パラフィンワックス」などの製造・販売を主力としています。ワックスと聞くと蝋燭(キャンドル)を思い浮かべがちですが、用途はそれだけにとどまりません。自動車タイヤのひび割れを防ぐ劣化防止剤をはじめ、プリンターのトナー、食品の包装材、化粧品、接着剤など、生活用品から工業製品まで幅広く使われています。
業界での立ち位置・強み
国内のワックス市場において約80%という圧倒的なシェアを握るトップ企業です。顧客ごとに異なる細かな要望に合わせて、数百種類にも及ぶオーダーメイド型の製品を設計できる技術力が最大の強みです。その品質の高さから国内外の約1,400社と取引があり、世界約30カ国へ製品を輸出しています。
注目されるテーマ・材料
近年は脱炭素社会に向けた環境対応として、米ぬかから作られる「ライスワックス」など、植物由来のバイオマス製品の開発に力を入れています。一方で、石油を主原料としているため、原油価格の変動や中東情勢、為替の動向が業績に直結しやすい特徴があります。そのため、原材料高に対する製品価格の改定(値上げ)の進捗などが、業績を左右する材料として注目されやすい銘柄です。