どんな会社か
ステムリムは、大阪大学の研究成果を基に2006年に設立された創薬バイオベンチャーです。人が本来持っている組織修復能力を引き出し、損傷した臓器や組織の再生を促す「再生誘導医薬」という新しいコンセプトの医薬品開発に取り組んでいます。自社で製造販売は行わず、製薬企業に開発・販売権をライセンスアウト(導出)して契約金やロイヤリティを得るビジネスモデルを採用しています。
主な事業・製品
主力となる開発パイプライン(新薬候補)は、「レダセムチド」と呼ばれるペプチド医薬です。これを静脈内に投与することで、骨髄などにある幹細胞を血液中に呼び出し、傷ついた患部へ集めて組織の再生を促す仕組みを持っています。現在、栄養障害型表皮水疱症(皮膚の難病)や急性期脳梗塞、心筋症、変形性膝関節症など、複数の疾患を対象とした臨床試験(治験)が進められています。
業界での立ち位置・強み
従来の再生医療は、細胞を体外で培養して移植するなど、多大なコストや時間がかかる課題がありました。同社の「再生誘導医薬」は、薬を投与するだけで体内の幹細胞を活性化させるため、細胞培養の手間がなく、大量生産やコスト低減が期待できる点が大きな強みです。大手製薬企業の塩野義製薬とライセンス契約を結んでおり、強力なパートナーシップのもとで実用化を目指しています。
注目されるテーマ・材料
株式市場では「再生医療」「創薬ベンチャー」「大学発ベンチャー」といったテーマで関心を集める銘柄です。バイオベンチャーの特性上、進行中の臨床試験(治験)の進捗や有効性・安全性の結果が、業績や企業価値を左右する重要な要素となります。また、新たな疾患への適応拡大や、提携先からのマイルストーン収入(開発進捗に応じた報酬)の獲得なども、投資家の注目を集める主な材料です。