どんな会社か
扶桑化学工業は、1957年に設立された大阪に本社を置く化学メーカーです。「ライフサイエンス事業」と「電子材料・機能性化学品事業」の2つを主力として展開しています。特定の専門的な化学素材に特化し、世界市場で高いシェアを獲得している「グローバルニッチトップ企業」として知られています。
主な事業・製品
ライフサイエンス事業では、リンゴ酸やクエン酸などの「果実酸」を製造しています。これらは飲料や食品の酸味料、日持ち向上剤のほか、化粧品や農業分野など幅広く利用されています。一方の電子材料事業では、半導体ウエハーを平坦に磨く研磨剤の主原料となる「超高純度コロイダルシリカ」を製造しています。
業界での立ち位置・強み
果実酸の分野では国内唯一の総合メーカーであり、特にリンゴ酸は世界シェアの約半数を占める首位級の地位にあります。また、半導体向けの超高純度コロイダルシリカでも世界トップクラスのシェアを誇ります。原料からの一貫生産体制を確立しており、半導体業界の極めて厳しい品質要求に長年応え続けている高い技術力と品質管理能力が最大の強みです。
注目されるテーマ・材料
株式市場では「半導体関連銘柄」として注目されやすく、世界の半導体需要の動向や微細化技術の進展が話題になりやすいテーマです。また、旺盛な需要に応えるため、京都や茨城県・鹿島の事業所で数百億円規模の設備投資を行い、生産能力の増強を進めています。半導体サプライチェーン強化を目的とした国の補助金交付の対象になることもあり、国策に関連するニュースも材料視される傾向があります。