どんな会社か
1889年に創業し、かつては日本の繊維産業を牽引した老舗メーカーです。1969年にニチボーと日本レイヨンが合併して現在のユニチカが誕生しました。長らく繊維事業を主力としてきましたが、近年は官民ファンドの支援を受けながら不採算事業を整理し、収益性の高い非繊維分野へ経営資源を集中させる大規模な構造改革を進めています。
主な事業・製品
現在の主力は、プラスチックフィルムや樹脂を扱う「高分子事業」と、ガラス繊維などを扱う「機能材事業」です。高分子事業では、食品の鮮度を保つ包装用ナイロンフィルムや、自動車・電子機器向けの機能性樹脂を製造しています。機能材事業では、電子基板に使われる極薄のガラスクロスや、環境浄化に役立つ活性炭繊維などを展開しています。
業界での立ち位置・強み
汎用品の大量生産による価格競争を避け、特定の専門的な領域で強みを発揮する戦略をとっています。特に食品包装用のナイロンフィルムでは国内トップクラスのシェアを誇ります。また、長年の繊維づくりで培った技術を応用し、ミクロン単位の精度が求められる半導体向けの超薄ガラスクロスを素材から一貫生産できる点も大きな強みです。
注目されるテーマ・材料
株式市場では、大規模な事業再編による財務体質の改善と業績回復の行方が最大の注目テーマとなっています。また、データセンターのAIサーバー向けに高性能なガラスクロスの需要が拡大していることから、「AI・半導体関連」の銘柄として関心を集めることがあります。さらに、バイオマスプラスチックなどの環境対応素材も手掛けており、脱炭素テーマと結びつきやすい側面も持っています。